努力に裏打ちされた実力、
kendesu選手のeスポーツへの向き合い方

kendesu / Rascal Jester

2018.7.31 UPDATE

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2018年1月3日、一人のプロゲーマーが誕生した。
選手の名前は「kendesu」。
「PUBG」の国内大会やアジア大会において優秀な成績を収めてきた、実力派。
そんな競技シーンの最先端に立つkendesu選手にゲームへの向き合い方、
そしてPCへのこだわりを聴き解いていく。

eスポーツシーンの最先端にいるプロに迫るインタビューシリーズ第1弾。

text by Masumi Fukuda
photo by Junpei Ishikawa
edit by Ryota Togo

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Vol1

小学生の時から、PCと共に歩んできた

――PCゲームとの出会いについてお話して頂けますか

PCは12歳の頃に初めて触りました。その頃は両親のPCを使っていたので、グラフィックスカードは無く、メインメモリも256MB。そのPCで初めて触ったゲームは低いスペックでもできるようなMMORPG(*)で、「レッドストーン」という名前のゲームでした。

* MMORPG:Massively Multiplayer Online Role-Playing Gameの略でオンラインで参加する大規模多人数同時参加型のRPGゲーム

「レッドストーン」にはギルドというグループシステムがあったのですが、そのシステムが当時の自分にとっては凄く斬新でした。”それぞれ自分の世界がある”という部分が垣間見えて、そういった所にハマってしまったんです。

また、そこでできた友達に「Gunz」というシューティングゲームに誘われました。これが初めてシューティングゲームに触れた瞬間で、初めてにしてガッツリと入れ込んでしまったんです。約5年間は「Gunz」をやり続けました。このゲームは自分にとって、ルーツのような存在だと思っています。

しばらくは「Gunz」をやりつつ、並行して他のゲームもプレイする時期が続きました。そんな折に「サドンアタック」というFPSゲーム(*)の強豪チーム『iZoNe』のリーダーと知り合い、その方にチームに誘われて、2010年くらいから本格的に「サドンアタック」に取り組みはじめました。

* FPSゲーム:First Person Shooterの略称で1人称視点のシューティングゲーム

「サドンアタック」では多くの大会に出場しましたね。何度か個人主催の大会などでは優勝することもありました。ただこれが公式大会になると話が別で、公式大会はオフラインで決勝戦を行う形式だったんですけど、3回連続で準優勝。どうしても公式大会では優勝できなかったんですよね。

ただこの時期にオフライン大会を経験できたのは、今にして思うと凄く貴重な経験だったと思っています。オフライン大会に弱い人は意外と多いんです。オフライン独特の雰囲気に呑まれてしまったり、自宅とのプレイ環境の違いに適応できなかったり、観客の存在や選手との距離感から緊張してしまったり……。様々な要因が重なって、そういった場でパフォーマンスを発揮できなくなってしまうことはよくあります。

しかしそういった場を何度も経験することで、精神的に慣れてきたり、どういったことを注意すればいいのか身を持って理解したりしてきました。そういった部分は現在取り組んでいる「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(以下、PUBG)」での大会結果にも繋がっていると思っています。

積み重ねた結果が今に繋がる

vol1 ――そこから「PUBG」のプロゲーマーになるまでの道のりはどういったものだったのでしょうか

そこからすぐにプロゲーマーになったわけではありません。実を言うと一時期FPSゲームをやめてしまった時期があったんです。その期間中は競技シーンから離れて、まったりと自分のペースで友達と一緒にゲームを遊んでいました。

そんな時に「バトルロイヤル系のゲームをやろう」と友人に誘われたんです。それが「H1Z1」というゲームでした。バトルロイヤル系のゲームをやるのは初めてだったので、最初はかなり苦戦しました。そこから試行錯誤しながら頑張って生き残って、そうして初めて1位になった時があったんです。その瞬間があまりに気持ちよくて、新鮮で……そのままのめり込んでしまいました。

――「H1Z1」では一日で918Killをした世界記録もお持ちと聞きましたが、内容と経緯を教えて頂けますか?

24時間ぶっ続けで配信をした時があって、その際にDaily Killの世界記録を更新しました。その時は世界記録とかは全然気にせず、とりあえず配信のテーマで24時間続けてプレイしただけだったので、終わった後に視聴者に言われて初めて気付いたんです。「あっ、世界記録更新したんだ」と。更新した当時は実感がなかったんですけど、今からすると印象深い経験だったと感じています。

――そういった「H1Z1」での経験があったのですね。そこから「PUBG」でRascal Jester(*)に加入するまではどのような経緯だったのでしょうか?

* Rascal Jester:2013年より活動を続けているプロゲーミングチーム。kendesu選手が所属するPLAYER UNKNOWN'S BATTLE GROUNDSや、League of Legendsを中心に活動中。日本国内の公式大会やコミュニティイベントなど積極的に参加している。

アジア大会である「PUBG ASIA INVITATIONAL at G-STAR 2017(*)」に出場するための国内予選があったのですが、その試合に仕事が忙しくて出られなくなった知り合いがいて、その人が「kendesuさん出てくれないか」と声を掛けてくれて代わりに出場することになったんです。

* PUBG ASIA Invitational at G-star 2017:2017年11月17日~19日に韓国の釜山で開催された賞金総額が約3000万円となる「PUBG」のアジア大会。

ただ自分は「PUBG」を60時間くらいしかプレイしていないのに、周りのプレイヤーは1000時間以上プレイしている。正直「大丈夫なのか」と自分自身で不安に思っていた部分もあったんですけど、「H1Z1」をプレイしていたことで仲間たちは「大丈夫だろう」と信頼してくれました。実際の予選では運も味方して最終的に2位で終わることができ、「PUBG ASIA INVITATIONAL at G-STAR 2017」への切符を手に入れることができました。

そういった経緯で出場できた「PUBG ASIA INVITATIONAL at G-STAR 2017」では、もちろんアジアの強豪が約100名、ここまでよく揃ったなという精鋭ばかりが集結してきました。アジア大会の出場が決まった時点で日本代表として頑張らなければいけないと思い、必死に練習を重ねました。ゲームシステムはH1Z1と似た所があったのでその経験を活かして死なないように立ち回り、その結果DUO戦では総合2位を取ることが出来たので、あの時は非常に嬉しかったですね。また、それと同時に経験は結果に繋がるんだと感じた大会でもありました。

そういった経緯がRascal Jesterの目に止まり、加入するきっかけになったのではないかと思っています。

プロゲーマーとしての日常、
その面白さと苦悩

――普段はどのような生活を送っていますか?

練習は1日9時間ほど実施しています。朝起きて昼頃からTwitchで配信しながら個人練習を行い、夜は21時ごろからチーム練習を始め、24時頃に就寝します。一人で練習する時間は6時間ほどで、チーム練習は3時間ほどになります。これが私の日常のリズムです。

他のチームメンバーは24時以降もプレイしていますが、自分は意識的に早く寝ています。私たちRascal Jesterが出場している「PUBG」の大会『PUBG JAPAN SERIES』は毎週土曜日に行われるリーグ戦で、寝る時間が乱れて日々の生活習慣が変わってしまうと、疲れが残りやすくなり、パフォーマンスが落ちてしまう。日常のサイクルをうまく回し、パフォーマンスを維持する上で、生活リズムを整えるのは重要な要素だと考えています。

vol1

――競技シーンでの面白さや苦悩はありますか?

バトルロイヤル系のゲームはランダム性が高いのが特徴です。試合運びも毎回違うので、人数が少なくなってくるごとに緊張感がどんどん増してくる。他のゲームでは味わえないような面白さがありますね。

逆に似たような理由で苦悩する部分もあります。「PUBG」は20チームもありますし、ランダム性も高いので、練習や大会でずっと1位を取り続けることはできません。そういった時にチームの反省会をすると、激しい言い合いになってしまいます。言い合いの内容は、その時々によって変わります。しかしそれを乗り越える方法は常に一つしかない。”勝つ”しかないんです。

他のジャンルのプロゲーマーの言葉なのですが、共感した言葉があります。

”勝たないとモチベーションが保てない”

正にその通りだと自分は思っていて、勝てないチームはメンバーが抜けてしまったり、モチベーションが低くなって解散してしまうことがあったりします。「PUBG」をプレイして苦悩するのは、そういったランダム性も相まって「勝てない時が必ずやってくる」という部分です。そういった時に諦めずにプレイし続けて、また勝てるような状態に持っていかなければならない。こういった面ではとても苦労しましたね。

負けず嫌いならではのこだわり

――プレイにおけるkendesu選手のこだわりと、それに伴うPCへのこだわりはありますか?

なぜ負けたか考えてプレイすること、これが私のこだわりです。自分は負けず嫌いなので、負けたらなぜ負けたかの分析を行い、相手の視線に立ってどういった動きが嫌がられるのかを常に考えていますね。そうして考えがまとまったら、次は個人練習にその考えを反映させていきます。
そういった分析や練習を重ねていくと、自然とPCを使用する時間は長くなってしまいます。 vol1 そうなるとPCの温度が凄く気になるんですよね。私の使用しているPC、GALLERIA GAMEMASTERはそういったファンの回転速度やエアフローの部分に高いこだわりがあるので、信頼して使用しています。
GALLERIA GAMEMASTERはスペックの良さも魅力なのですが、そういった安定性も自分にとっては魅力的なんです。


――kendesu選手が感じるゲーミングPCの魅力を教えてください

「PUBG」のプレイにおいてはグラフィックスカードやCPUはスペックが高い方が良いです。具体的なゲームプレイの例ですと、フレームレートが高くなることによってアサルトライフルのリコイル制御がしやすくなりましたね。また、描画距離が広げられたのでパラシュート下降時に車両を見つけやすくなりました。

また、配信をしながら「PUBG」をプレイすることが多いのですが、高いビットレートで安定して配信することができています。大会では配信が義務化されているので、安定した配信環境になったのはプレイヤーとしては負担が軽くなりました。

どれぐらい違うのかは実際に大会で使用されていた「LFS 池袋 esports Arena(*)」で体験してみるといいと思います。実際にハイエンドのPCを触る機会を設けてみれば、具体的なイメージをつかめるかもしれません。

* LFS 池袋 esports Arena:東京・池袋にあるeスポーツ施設。ゲーミングPCが、最大80台設置されている。LFS(ルフス)とは“Looking for Squad”の略で、“いっしょにプレイしようぜ!”という意味が込められている。

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profile

PROFILE

kendesu / Rascal Jester

プロゲーミングチームRascal JesterのPUBG部門所属のプロゲーマー。
バトルロイヤル系ゲームはH1Z1とPUBGを合わせて3300時間以上プレイ。試合ではずば抜けた情報収集力からブレインとして活躍し、チームを勝利へ導く。好きな食べ物は唐揚げ、嫌いな食べ物は焼きナス。

galleria

kendesu氏が使用する
ガレリアゲームマスター

GALLERIA GAMEMASTER GXF

Core i7-8700

GeForce GTX 1070 Ti

8GB DDR4

CPU インテル Core i7-8700プロセッサー
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti
メインメモリ 8GB PC4-21300
SSD 500GB(6Gb/s)
ハードディスク 1TB(6Gb/s)
マザーボード インテル H370チップセット搭載ATXマザーボード
電源 600W 静音電源(80PLUS TITANIUM認証)

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